鞄・バッグ・財布などの革製品を出来るだけながもちさせたいという人も多いはずです。これらは高級品でもありますから、出来るだけ長く使いたいという事は誰もが考えるところのはず。
長持ちされる上で乱雑に扱わない事は当然ですが、最も大切な事はメンテナンスですから、これをケアする必要性があります。単に使わないで放置するという事では長持ちさせることにはならないという事を知っておくべきでしょう。中には思い出の品なので使わないで持っておくだけで、置いておくことに意味を持たせているという人も少なくは無いと思われますが、メンテナンスをしないで保管しているだけでは逆に寿命を縮めることにもなります。長持ちさせたい気持ちが大きい人ほど使わないで大切に保管してしまう傾向があります。これは注意をしておいた方がいいでしょう。
メンテナンスで重要になるのが水分管理ということになります。革製品のメンテナンスにおいては水分管理がほとんどだといっても良いぐらいです。水分管理が出来ればかなり長く使い続けるという事も出来るようになるでしょう。革製品は極めて水分が苦手なので、水がかかったり、水に濡れたりするような事があればすぐにでも布で拭き取るという事をしなければなりません。そして、乾燥させる時にはドライヤーのような急速に温度が変わってしまうようなものは使用しないようにします。これは温度が急速に変わってしまうと繊維が伸び縮みしてしまう事によって変形するという事になるからです。見た目では分かるような変形ではありませんが、確実に様々な所で応力が発生してそれが時間が経過すると変形という目に見える形の変化として現れるような事もあります。熱風ではなく送風ぐらいであればまだ良いかもしれませんが、送風でも急速に温度が水を奪っていくことが考えられるので、水没以外でちょっと濡れたというような事であれば、自然乾燥をするというのが基本だと考える必要があります。自然乾燥でも陰干しを基本と考えましょう。太陽の日差しがあるところで乾すと、温度で縮むという事もありますが、紫外線などの影響で変色してしまうという事も考えなければなりません。革製品は極めてデリケートなので太陽の日差しの様な様々な刺激のあるところには出さないという事が大切という事になります。水没して大量の水を含んだということになれば、まずは布で水分を出来るだけ吸収させて吸い取ってから自然乾燥するのが良いでしょう。
革製品はメンテナンスが大事という事は上記で記載しましたが、使い方も大切です。財布などの場合はポケットに入れて出し入れするような事が良くありますが、これは傷がつきやすいので避けた方がいいでしょう。革製品はこすれて傷がつきやすいという性質もあります。バッグなどに入れて使用するという事を考えるべきです。特にズボンの下に入れて使用するというような事はまず避けなければなりません。ズボンの場合は座ったりしたときに、人の体重が財布にかかってくる事もありますから、この状態で動いたりすれば、それで傷つくことになる事は予想できる事です。使用すれば当然傷つくこともあるという事は考えなければなりませんが、出来るだけ傷が付かない状況にして使用するという事は当然と考えましょう。
革製品はメンテナンスが大切という事は述べましたが、メンテナンス方法の実例を紹介すると、定期的に専用のクリーナーで拭くという事をします。専用のというように記載したのは、クリーナーは皮製品によって相性があるからで、まず自分のメンテナンスをしたい製品がどのクリーナーと相性が良いのかという事を確認して置く必要があります。クリーナーには向き不向きがあるのですが、これは試してみないと分からない事もありますから、まずは少量で拭いてみるといいでしょう。製品とクリーナーの相性が良いものはすぐにテカリのようなものが出てきて、分かるはずです。後は定期的にこのクリーナーで拭いてあげるという事をするのですが、この時には手あかなどが付かないようにしておく必要があります。手あかがつくと、そこには脂がついていることになるので、それが汚れの原因ともなりますし、色むらになるという事も考えられます。ついた手あかはクリーナーですぐに拭いてあげるようにしましょう。専用のクリーナーで繰り返し拭いていると、皮製品はより輝きを増してくる事になる事が分かるはずです。革製品が新品よりもメンテナンスが行き届いたものが人気となるのはこのためなのですが、そのためには、クリーナーで拭くという事をしなければなりません。水分がついたり、汚れがついて時などもしっかりと拭いてあげて大切に扱うようにすると長く使用することが出来るようになります。